2010年4月6日火曜日

幸せの瞬間

私たちの施設に来ている子供達は 生後18ヶ月から就学前の5歳までです。
ほとんどの子供達は 施設に通い始めのころは 殆ど目が合いません(自閉症特有ですね)。
おしゃべりが上手な子は 半分も居ないかなぁ、、、、

半年ほど前、Pくんの先生が体調が悪いと言うことで 私が急遽一日だけPくんの代行の先生をしたころがあります。
彼は2歳まで動物の名前を言えたそうですが ある日突然しゃべらなくなりました。
(科学的には 左脳の言語をつかさどる脳が 2歳まで急激に成長しその後急に退化するケースが自閉症には多く見られています。)
それを セラピーによって 脳の活性化させる?お手伝いをします。
Pくんと出会った日(P君2歳半)、何度も彼が口の中でゴニョゴニョしながら 欲しいものを指差しているのに気がつきました。「あれれ?!」とおもい、もう少し様子を見ていると やっぱり何か行っている様な、、、、
その時 直感?でしょうか天使からの声でしょうか、「P君話せるよ」と聞こえ(思え)たのです。
私と遊んでいて、彼のそのときの大好きな玩具は風船でした。
「Say this Balloon」(風船と言ってごらん)
なんてチャレンジな!!話せないと打ち合わせで聞いているのに、言って見ました。
当然、P君「。。。。」
これは、ちょっとはたから見たら意地悪みたいなんですけど、
なにか言えるまで待ちます。根気合戦ですよね、本当に。
と、Pくん「Ba,,,,」
私ったらもう大興奮で 沢山大きな声でほめておひざの上に乗せてジャンプさせたり
周囲のみんなが何事ぞ??と言うくらい 興奮してほめました。
その日は「Ba,,,」を 3回聞いたでしょうか。
(あまり無理に沢山言わせると 子供もうんざりしてしまうのでほどほどにします)

それを上司に報告して その後とてもよい(私の尊敬する先生の一人)先生に代わり、
かなりおしゃべりできるようになりました。

今日 その先生から、P君は私の名前が言えるよ、と教えてくれました。
先生「P君この人誰?」
Pくん「や~こ」
うきゃぁぁぁぁぁ!!!かわいくて、かわいくて、うれしくて 涙が出そうになりました。
(え?こっそり泣いていたって?!フフフフ)
その先生から、P君はいつも、私のことを気にかけてくれて 私と廊下ですれ違うと
「Yaaako Go Room?」などと聞いているのだそうです。

もう本当に幸せな瞬間ってこれですよね!
あぁ、、、この仕事本当にしててよかったぁ、、、って思いました。

同じ空の下で 今日も全力で頑張っています。
同じ空の下から 沢山感謝と、愛を皆に送ります。

1 件のコメント:

  1. 感動しました(;▽;)☆自閉っ子ちゃんたちは、普通なら知らないうちにできることを、繰り返し、教えないとできないことが多く、それだけに、出来たときの喜びは何ものにもかえがたいですよね!春休み中で、ずっと子供と向き合って・・・わかっているはずなのに、彼の自閉的な特徴が気になって凹んで・・・と、ここのところ私の精神状態が良くなかったのですが、kokoさんのお話に勇気をいただきました。ありがとうございました(^-^)

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